PDFの問診票と申込票をご用意しております。
※初診ではなく、間が3ヶ月以上空いたり、以前とは異なる症状で受診する場合は「初診問診表」のみご持参ください。
左のQRコードを携帯電話で読み取りアクセスしてください。

当院では心療内科・精神科に関する疑問など、患者様より寄せられるよくある質問にお答えします。こちらで解決しない場合はお電話にてお問い合わせください。
「なんとなく気分が晴れない」、「どんよりとした曇りの状態」、「いまいち、やる気が出ない」、「テレビがおもしろくない」「朝、新聞を読む気がしない」
こうした「気分の落ち込み」は、誰もが一度や二度は経験したことがあると思います。しかし、このような状態が回復せずに数週間もずっと続いているとき、あなた自身の気持の中、またはあなたの大切な人の言葉や行動中に、「疲れた」「つまらない」「ダメだ…」「億劫だ」というようなキーワードやサインが多く発せられるようになったとき、そこにはうつ病が潜んでいる可能性があります。
うつ病とは、抑うつ気分やと興味・喜びの喪失などを中心に以下のような症状を伴う疾患です。
単に気分が落ち込むだけではなく、ひどくなると仕事や家事、勉強、人との交際など日常生活に大きな支障をきたすようになります。またときには、そのつらさのために、いっそ消えてしまいたいと思うほど追いつめられることもあります。
うつ病の症状は体にも影響を与えます。体の症状の方が先に出てくることも多くあります。例えば、不眠症や睡眠障害、食欲低下または過食、胃炎や胃潰瘍、月経不順、頻尿、性欲減退、頭痛、めまい、動悸、口の渇き、吐き気、体の冷え、肩こり、腰痛など様々です。体の不調を感じて検査を受けても何も異常がない場合は、うつ病の可能性も考えられます。うつ状態を長引かせず、早期に受診することが必要です。
うつ病は起きる仕組みや原因がはっきり解明されておらず、まだまだ分からないことの多い病気です。もともとの真面目で責任感の強い性格やストレス、環境の変化などさまざまな要因が重なって発病するといわれています。また脳内で作られている神経伝達物質というものが体の運動や感覚、または喜びや悲しみなどを感じるという脳の働きを支えているのですが、うつ病ではその物質の調子が乱れているとも考えられており、現在では「脳の病気」という意味では、脳の神経伝達物質のうち気分や思考、意欲などを担当するノルアドレナリンあるいはセロトニンの不足が原因であると推定されています。
うつ病は非常に多い疾患で、何らかの形で15%程度の方にかかる可能性があります。米国では女性の 4 人に1人が生涯のうちにこの病気になると報告されています。きちんとした治療を受けていれば良いのですが、問題としてはうつ病の方の半数以上が治療を受けていない、つまり病院を受診する方よりはるかに多くの患者様が潜在的に存在するという現実があげられます。本人は気づかずに何年も「うつ状態」で過ごしてしまっている場合も多々あります。
うつ病の原因が職場や家庭環境にあることもしばしばです。その場合は環境の調整が重要となります。診察では、外部環境の認識の仕方で感情や気分、人間関係をコントロールするお手伝いをいたします。うつ病の精神療法、というと何か特別なことをするような気がしますが、そうではありません。基本的には、医師とよく話し合うことです。また心と身体をゆっくり休めて疲れを癒すことも一番の治療であると言えます。 また、お薬の服用も大きな治療の柱となり、減少している神経伝達物質の量を正常に近い状態に戻します。
うつ病を本人や周囲が認識・理解し、きちんと治療をすることが何よりも大切です。病気に対して世間の理解はまだ十分とはいえず、決して「こころの弱さ」が原因で起こるものではなく、「がんばればなんとかなる」ものでもありません。周りの目を気にすることでストレスが余計にたまることも考えられます。家族はもちろん、職場の同僚や友人などにはできるだけ病気であることを話し、治療に向けての協力を得るようにした方が治療の面でもスムーズです。必要であれば、思い切って仕事・家事や学校を休み、「なにもしないこと」に専念するのもひとつです。専門家による治療によって、時に良くなったり悪くなったりを繰り返して一進一退で時間がかかることもあるのですが、徐々に治っていきます。無理せず、あせらず、気長に治療に取り組み、いつか必ず治るという気持ちで回復を待ちましょう。
病気であることを理解する
家の中で無気力に何もしないでいても、怠けているわけではありません。うつ病は病気であり、「本人が一番つらい」ということを理解してあげてください
休養できるよう、協力する
うつ病は、心身ともに休養することが最も大切な病気です。ご家族で協力して、ゆっくり休めるような環境を作ってあげてください
励ましたり叱ったりしない
本人は「がんばりたいのにがんばれない」状態で苦しんでいます。「しっかりして」「がんばって」という言葉は、かえって追い詰めてしまうことになります。
弱音を吐いたり悩みを打ち明けたりしたら話をじっと聞いてあげてください。ご家族が話を聞いてくれるだけで安心するものです。
「大切な決断」は治ってから
うつ病の患者さんは、思考力や判断力が低下していますので、「本来なら、こんな決断をするはずじゃなかった」など、あとで悔いの残る誤った判断をしてしまいがちです。退職、離婚などの大切な決断は病気が治ってから行うよう、言ってあげてください。
自殺願望は病気の症状のひとつです
「死にたい」と思うことがあるのは、病気の症状のひとつです。特に、治りかけの時期は自殺を実行してしまうこともあり注意が必要です。
家族の方は「この人は自殺は考えるような人ではない」と自殺をほのめかす言葉を認めたがらないことがありますが、危険性は過小評価しないことが大事です。
また、「何でそんなことをいうの」と責めるのは禁物です。自殺を考えた理由を尋ねるのも良くありません。むしろ、そのような辛い思いをしながら耐えてきたことをいたわってあげる態度が必要です。そして、「病気だからそう思うんだよ」と言って、気持ちを治療に向けてあげてください。
できるだけ一人にせず、また、気持ちの面で孤独を感じさせないように十分注意します。何か普段と違う様子に気づいたら、すぐに主治医に連絡してください。必要ならば、入院治療を行うことも自殺を防ぐ上で有効な手段のひとつです。
焦らないで気長に
患者様と同様、ご家族も、うつ病を正しく理解し、治療をサポートしてあげてください。うつ病の回復には一進一退があります。症状が再発しても、治ることを信じて、決して焦らないようにしましょう。

段階的に復帰できるよう配慮してください。
患者さんは、「休んで迷惑をかけた」と自責の念を感じ、遅れを取り戻そうと焦っていることがあります。ゆっくり復帰していけるよう、仕事の内容などに配慮してあげてください。締め切りやノルマを気にせず、自分のペースでできる仕事から始めて、段階的に仕事を増やすのがベストです。
治療が継続できるよう協力してください。仕事を続けながら通院できるよう、遅刻、早退などができる環境を作ってあげてください。
世間で「新型うつ病」あるいは「非定型うつ病」とされる疾患は、一般的に次のような特徴を持っています。
1. 若年者に多く、全体的には軽症の傾向で、症状としては軽症のうつ病との判断が難しいこともある。
2. 仕事では抑うつ的になる、あるいは仕事を回避する傾向がある。ところが余暇は楽しく過ごせることが多い。
3. 仕事や学業上の困難をきっかけに発症する。
4. 病前性格として、“成熟度が低く、規範や秩序あるいは他者への配慮に乏しい”などと指摘されることもある。
厳密には、「新型うつ病」という専門用語はなく、まだ精神医学的な定義ははっきりしていませんが、近年このような症状を持つ方が増えていることは実際のようです。
若年者のうつ病・抑うつ状態は、これまでも精神医学的な理解が難しい対象とされてきました。若年者ではもちろん精神的な成熟度がやや低く、精神発達のステージからみても直ちに病的なことと決めつけることはできません。社会の風潮としても精神的成熟に年数がかかる傾向にあります。一方で、近年の日本では経済の低迷が長く続き、職場に余裕が無く、労働者にのしかかる心身の負担も増えていると思われます。特に、勤務経験の少ない、したがって技能の習熟度が低い若年者にとって、うつ病・抑うつ状態が増えやすい労働環境に変化した可能性があります。不眠症は睡眠障害のひとつで、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、熟睡できないといったことが重なり、慢性化した症状が少なくと も1ヶ月間続いている状態を指します。また活動時間帯の倦怠感や眠気など、日常生活での支障に繋がることもあります。
日本では、4〜5人に1人が何らかの睡眠障害を抱えているとされています。一般成人の約24%が「やや睡眠不足」、5%が「かなり睡眠不足」と感じている現状です。先進国ほど不眠症を患う傾向にあるようで、アメリカでは3人に1人、イギリスでは4人に1人、ドイツ・フランスでは5人に1人の割合で不眠を訴えていると言われています。
不眠症は様々な要因によって起こります。痛みやかゆみ、頻尿といった体に関するものや、ストレスや生活の変化といった心に関するものがあります。 さらに、時差ボケや交代制勤務といった、生活リズムを保つことが難しい環境や、アルコールやカフェインの摂取などが不眠症を誘発することも少なくありません。
不眠症となる原因が様々であるように、その治療にもいろいろなものがあります。ストレスや悩みが原因になっている場合は、医師の診察の中で日常生活の助言・指導や簡単な精神療法を行います。不眠症の原因となっている事柄を取り除くことがまず最初の目的です。
それでも不眠が改善しない場合、お薬が処方されることもあります。服用に関しては医師の処方が必要で、注意しなければならない点がいくつかありますので、医師・薬剤師の注意をよく聞いて服用しましょう。また、わからないこと、不安なことや服用中かわったことがあればご自身で服薬をやめないで、まず医師や薬剤師に相談しましょう。
一般的に「パニック」というのは、災害などの思いがけない事態に見舞われた際に起きる混乱状態で、どんな人もパニックに陥る可能性はあります。普段は冷静な人が予期できない衝撃的な事態が起こった際に落ち着きをなくしてしまうということが、いわゆる「パニックに陥る」ということです。 「パニック障害」というのは、実際には特別な事態が起きていないのに、落ち着きをなくし混乱状態になってしまうことで、その症状は繰り返し起こることがあります。予知できない、また反復性の重篤な不安(パニック)発作を起こすこともあるのです。
発作が起きていない時にも、また発作が起こるのではないかという「予期不安」があります。特定の場所に対する不安が強まると、発作が起きた場所にまた行くことが怖くなり、避けるようになります。典型的なパニック障害では混雑した地下鉄や雑踏で発作が起こりますが、映画館やレストラン、車、教室などで起こることもあります。いずれも、すぐには逃げ出せない場所というイメージがあるようです。
パニック障害の経過中に、 うつ病をしばしば併発することが知られています。逆にうつ病の患者様が、経過中にパニック発作を起こすこともあります。また若年でパニック障害を発症すると、 うつ病だけでなく他の精神疾患を併発する場合もありますでの、いずれにせよ早期からの治療が重要です。
多くの場合、薬物療法が有効です。しかし副作用が生じる場合もありますので、いかに副作用を少なくして治療を続けるかが一番の鍵となります。治療により発作が消失しても、服薬をやめてしまうと再発することも多いため、発作がなくなっても1〜2年間維持療法を続けることが、完治を目指すためにも重要です。 近年の報告によりますと、専門家による治療で30 %の患者様は完治し、 40 〜 50 %の患者様は明らかに改善します。しかも、この疾患の研究は年々進んでおり、今後はもっと良い治療成績が期待できると考えられています。
治療以外にも、この病気を克服するための生活面でのコツがあります。カフェインは発作を誘発します。この物質はコーヒーだけでなく、栄養ドリンクや清涼飲料水の一部にも含まれていますでのご注意ください。二酸化炭素も誘因となります。換気の悪い場所は避けた方が良いでしょう。発作が起きた時に助けてくれる人がいると思うだけで患者様は安心感をもつことができます。発作が十分にコントロールされるまでは、患者様の外出にご家族や友人が同伴することは、とても助けになるでしょう。